営業とマーケティングが連携できていない会社に起きていること
目次
はじめに
「マーケティングがリードを獲得しても、営業がフォローしない」「営業が現場で感じていることをマーケティングが把握していない」——成長を目指すBtoB企業でよく見られるこの分断は、売上機会の損失と組織の非効率を同時に引き起こします。
本記事では、営業とマーケティングの連携が機能しない原因と、具体的な改善策を解説します。
連携が機能しないとき、何が起きているか
リードの質に対する認識のズレ
マーケティングは「問い合わせ件数が増えた」と評価される一方、営業は「質が低いリードばかり送られてくる」と感じている。何をもって「良いリード」とするかの定義が共有されていない。
情報の一方通行
顧客が実際に使う言葉、商談でよく出る懸念、失注の理由——これらの現場情報がマーケティングに届かず、顧客の実態とズレたコンテンツや広告が作られ続ける。
目標の不一致
営業は売上目標、マーケティングはリード数目標と、追っている指標が異なるため、互いの活動が連動しない。
連携を改善するための3つのアプローチ
アプローチ①:「良いリード」の定義を共同作成する
営業とマーケティングが同じテーブルに座り、「受注につながりやすいリードはどんな特徴を持っているか」を議論し、定義を言語化します。業種・規模・役職・課題の種類・タイムライン——これらを基準に「すぐ商談できる状態のリード」と「まだ育成が必要なリード」を分類することで、双方の認識を合わせられます。
アプローチ②:定期的な情報共有の場を設ける
月1回でも良いので、営業とマーケティングが集まって現場の情報を共有する場を設けます。「最近どんな質問が多いか」「どんな理由で失注しているか」「競合と比べてどこが弱いと言われるか」——こうした現場の声をマーケティング施策に反映することで、コンテンツや広告の精度が上がります。
アプローチ③:共通のKPIを設定する
営業とマーケティングが共通で追うKPIを1つ設定することで、目標の方向性を合わせます。例えば「商談化率」は営業とマーケティング双方の努力が影響するKPIです。共通の指標を持つことで、互いの活動を「自分ごと」として考えやすくなります。
なぜ分断は自然に起きてしまうのか
営業とマーケの分断は、どちらかが怠けているから起きるわけではありません。多くは「評価される指標が違う」という構造の問題です。マーケはリード数で、営業は売上で評価される。すると、マーケは「数」を、営業は「質」を優先し、噛み合わなくなります。つまり、個人の努力や仲の良さで解決しようとしても限界があり、共通の目標と情報の流れを“仕組み”として設計することが不可欠です。精神論ではなく構造で捉えると、打ち手が見えてきます。
属人化しない、組織で再現できる営業の仕組みをつくります。
営業組織構築・GTM支援を見るミニケース:共通KPIで両部門が動き出した例
あるBtoB企業では、マーケが集めたリードを営業が「質が低い」と放置し、互いに不満を募らせていました。そこで両部門で「良いリードの条件」を一緒に定義し、共通KPIを「商談化率」に統一。さらに月1回、失注理由を共有する場を設けました。すると、マーケは商談につながるテーマに発信を寄せ、営業は渡されたリードを丁寧に扱うようになり、商談数が改善。共通の物差しを持ったことが、対立を協力に変えた例です。
よくある質問
小さな会社でも分担を分ける必要がありますか?
兼任でも構いませんが、「リードの定義」と「情報共有の場」は持つべきです。役割より、認識をそろえる仕組みが重要です。
何から始めるのが効果的ですか?
まず月1回、営業とマーケが現場情報(失注理由・よくある質問)を共有する場を設けることです。これだけで噛み合い始めます。
共通KPIは何がおすすめですか?
両部門の努力が影響する「商談化率」が定番です。双方が自分ごととして追える指標を1つ持つのが狙いです。
まとめ
営業とマーケティングの連携は、制度や仕組みの前に「互いの仕事を理解しようとする姿勢」から始まります。まず月1回の情報共有の場を設けることだけでも、状況は変わり始めます。
YME Technologyは、営業とマーケの連携設計(リード定義・共通KPI・情報共有の仕組み)を支援します。「獲得したリードが成果につながらない」という方は、初回45分の無料相談でご相談ください。
蛭田 佳人(Yoshito Hiruta)
代表 / YME Technology
新卒からIT業界でエンタープライズセールスに従事し、大手企業向けの営業支援・DX推進を経験。現在は独立し、AI活用・営業プロセス改善・集客の仕組みづくりを一貫して支援。
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